インバーター搭載空気圧縮機の運用について
1990年代後半より空気圧縮機も省エネを目的としてインバーターの搭載が進んでいます。
搭載が始まった当初は既存の空気圧縮機にインバーターを後付けしたスタイルが主流でしたが、
2010年代からは空気圧縮機の設計自体でインバーター搭載を前提としています。
インバーター搭載空気圧縮機は、可変速制御により負荷に応じた運用が可能となり省エネ、圧力安定に貢献できます。
特に低負荷の状況に置いてより効果が高くなります。
ただ使用状況によってはインバーター搭載よりも非搭載機(商用機、一定速機、固定速機)の方が省エネとなるケースがございます。
インバーターは主電源を元に交流→直流→交流と電源変換している都合上、確実に変換ロスが発生します。
この変換ロスは一般に容量の3~5%とされています。
低負荷領域においては圧縮効率の改善効果により相殺されますが、高負荷領域では非搭載機と圧縮効率は変わらないため、変換ロス分インバーター搭載機の方が電力が高くなります。
そのため高負荷運用となる場合はインバーター非搭載機が適しています。
また変換ロスはインバーター搭載機それぞれで発生するため、運転台数分加算されます。
100の空気が必要の場合、50の空気圧縮機を2台運転すると変換ロスが2台分発生します。
そのためインバーター搭載機を複数台運用しているだけでは適切な運転となっていない場合があります。
最大の省エネ効果を達成するためには負荷に応じた運用を実施する必要があります。

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